デジタル採点の利用者が拡大しています

デジタル採点システムの導入時に意識すべき事柄

デジタル採点システムを導入するにあたり、職員の間で徹底しなければならない点があります。それは運用のルールを周知することであり、どのテストに使うときも誤差が生じないように注意が必要です。基準があいまいな状態だと受験生の間で公平性が保たれにくくなります。特に警戒が必要なのは2通り以上の解釈が生じる問題です。

たとえば、数学では答えだけで判断する場合もあれば、導出の過程に点数を付与する場合もあります。デジタル採点システムの利用者ごとに、この2パターンが自由に使われるのは良くありません。どちらか一方に統一しないと、同じ程度の答案用紙でも点数に差がつきやすいです。この基準を決定するとき、職員会議を開いて意見交換を行ったほうが良いでしょう。

全員が納得するルールを設けないと、うっかりミスをしてしまう人が現れやすくなります。それに対して、ルールを策定する場に立ち会った人はこのようなリスクが小さいです。したがって、トップダウン形式で導入することは得策とはいえません。とりいそぎ試験運用したい場合は、ここまで綿密に決めなくても大丈夫です。

得られたフィードバックをもとに話し合ったほうが建設的です。いきなりデジタル採点システムを最大限に活かすのは難しいでしょう。こうしてステップアップしながら慣れていくと問題が起こりにくくなります。とても優秀なツールですが、正しく使うには利用者側の努力も求められるということです。

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